2012年05月27日

53◯◯さんが好きだったもの

53◯◯
これはヘルパー先のおうちの鍵入れのロックNo.
いつもそこから鍵を出して訪問していました。
先日、入院先の病院でお亡くなりになっていたことがわかりました。

入院したら、そこから先はヘルパーにはわからない。
なにかの折りに事務所の責任者から聞く。今まで入っていた時間に
他のヘルプの予定が振られると、えっ? と思う

53◯◯さんはご主人が亡くなってからうつになり、骨に皮がついてるだけ
といってもいいくらい痩せてガリガリでした。
次男さんは遠くで所帯をもっている。
長男さんは結婚せずに、上の階で犬3匹ときままな暮らし、
のようですけど、やっぱりうつらしい。

53◯◯さんは半年前、はじめてお会いした時から、背中が曲がり、寝たきりでした。
でも、頭はしっかりしていて、いろいろなことを覚えていてお話してくださいました。
寝たきり=あまり意識のはっきりしない人という
私の思い込みがまちがいとわかりました。
朝昼兼用の食事を作って、起きて食べていただく
歯磨き洗面をしていただき、PTの始末をする
骨が折れるからさわっちゃダメで、本人が動くままに見守る
それを繰り返していました。
メニューも決まっていた。
りんごのすりおろしにバナナを少し
長芋のすりおろしにジャコをたたいてのせる
くたくたに素麺をゆでてにゅうめんにする
他には卵豆腐やプリン
それが元旦からの仕事でした。

部屋に入って行くと、いつもラジオから声が聴こえていました。
援助の間は、手をのばし切ってくださるのですが、
今年になって、聴いててくださってかまいませんよ
と伝えると、つけたままになりました。
ラジオの音に癒される感じがしました。
ラジオから外の情報が入るのを楽しみにしている
なので、お天気の状態をお伝えしたり、行事の話ができました。
チャンネルはNHK第一
『ラジオビタミン』そんな番組名を聞いたことがあります。

ひと冬がきびしい
そんなところまできているのかどうか、私にはわかりませんでした。
寝たきりから昏睡、そうして100歳という方もいらっしゃいますからね。
年明けからなんとなく元気がない様子で、少しずつ冷蔵庫に食事の残りが
多くなりました。
飲み込みが悪くなり、ゴエンをして熱が出るようになって入院
一度戻ってこられて、再会が京都マラソンがあった3月11日
QOLが下がっていた
飲み物はすべてトロミをつけて
もう以前の食事つくりは必要なくなりました。
栄養剤的なものばかりです。
がんばって口に運びましょう。病院イヤですからね!
在宅希望とはそーゆーことです。
はげましましたが、いつものうなずきはあいまいでした。

オムツにした方がよくないですか?
責任者に言いましたが、
まだリハパンでいく!と。
ご本人に確認すると
「もう自力で立つのはムリ・・・」

次の時、ちょっと熱い?
でも、いつものように食べられるもの、飲めるもの
口にしてくださいました。
パジャマから下に敷いてあるタオル、小さいシーツまでビシャビシャで
洗濯をする人がいませんから、洗濯して終えました。
その午後は訪問看護がある日でした。
そこで再入院となり、4月の最初にお亡くなりになったそうです。
最後の最後まで在宅でがんばりました。
不思議と悲しみばかりではありませんでした。
臓器がねじれても手術はムリ
最後はモルヒネで痛みをとっていたらしいです。
在宅中も腰が痛くて痛くて、痛み止めが効かないと話してました。
寝ていても体のどこということなく、痛みはかなりなもんだったと思います。
でも、しょうがないと納得しているようで、
弱音を吐いたり、怒ったりなどまったくありませんでした。
いつも、自転車気をつけて帰ってくださいね
と言ってくださいました。
ありがとうございます!と、帰ってきました。
痛みから解放されたんだと思うとホっとするんです。

ただ、最後に訪問した時、なぜかいつものNHKじゃなくて語学講座だった。
合せてみてもわからなくて、調べてきますねと約束しました。
京都は621Hz、大阪は666Hz
合せてあげたかったな
責任者に病院にラジオを持って行ったら、
もう家に帰りたいと言わないんじゃないですかと伝えました。

ともだちはラジオ
私もわかる気がする

一人暮らしのラジオ好き、音楽好きはけっこういはります。

ラジオっていいな ハートたち(複数ハート)

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ご冥福をお祈りします
posted by U-sap at 11:08| エンディングノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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