2013年01月31日

歳をとって生きていくということ


「歳とって生きていくって、本当にたいへんなことよねぇ」
エミさんは言う


今年、年が明けて利用者宅を訪問すると
あ、 また? ということがありました。
というのは、みなさん口をそろえたように
「物忘れがひどくてひどくて。聞いてもすぐに忘れてしまう」

一週間前の話はまず覚えていない。
認知症ではないのだけれど、話した相手を覚えておく必要もないせいか
何度でも同じ話になる。
お財布の中と家計簿は必ずピッタリ合わせるというしっかり者が
郵便局の払い込みや引き落としの日を忘れている。
興味や関心がなくなっている
そんな感じがしますが・・・


「デイサービスへ行ってみませんか? 一週間の曜日感覚がはっきりしますよ!
明日はデイだって準備もいるから気も引き締まる」

「そうねぇ もう少しして必要があると思ったらまたお願いするワ」

カレンダーには病院と鍼灸師さんの訪問日に○がついていて、
もうひとつ◯があるところには『ヘアダイ』と書いてある。
ヘアダイとはパーマ屋さんですよ。
タクシーに乗って案外遠くの行きつけの店まで1人で出かけます。
おしゃれに気を使う方はシャンとしてる方が多いです。
ここはなるほど・・・と思う。

「毎日、妹さんから電話ありますか」
「うん、必ずかかるわね」
「毎日で話すことありますか?」
「あるある。私は家族のことあんまり話さないけど、彼女は家の中のこと
まあよくしゃべる人だから、うんうんって聞いてるだけ」
「聞き役ですね!」

遠距離電話で毎日会話し、息子さんも同居ではありませんが二人いらっしゃいます。
市内に住む長男さんは思いつきだけど、月に2〜3回は外食に連れだしてくれる。
決して、ずーっとポツンとひとりでいるわけではないのだけれど、

「ひとりってのはさびしいことよね〜 でも、息子がいっしょに暮らそうかなんて言ってきても絶対にイヤ。あなたも同居はしない方がいいわよ」エミさんの口癖。
それがこのあいだは、ここで息子と暮らそうかなぁなんて
めずらしくお正月に泊まって行ったらしく毛布の片付けがあった
いつ来られたんですか?と聞くと、
うーんええと・・・元旦くらいだったわねぇ
「長男は今は会社が借りてくれるところに住んでるから、辞めたら家はない。離婚した奥さんに家をあげちゃったから。ここはあの人に残すつもりだから どうせそれほど長くはないんだし」

体がだんだんということをきかなくなってくるらしい。
肉体が歳を重ね動きにくくなってくるのは物理的なこと
おつらいでしょうねなんて言って
想像してみるのだけれど、
なかなか想像が及ぶことはない
自分自身がそこの体に達してみなければ所詮わからない
どんなに苦しいものなのか

「歳とって生きていくって、本当に大変なことよねぇ」
エミさんから度々発せられる言葉がだんだんと重くなって耳に響く。
でも、このあいだはまた以前のように別居派の意見でしたよ。

心に灯がともる日もあれば
ともらない日もあるのかな

どんな元気な人も少しづつそうなってくる
それが歳をとることだとなんとなく理解する



エミさんの歳までまだ30年

30年後の私はどこでどうしているかなぁ。。。


葉-1am.jpg

歳とるって 大変なことなんだね!!


posted by U-sap at 14:10| エンディングノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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